Hisayoshi Muto / Urushi artist

Hisayoshi Muto / Urushi artist

Collaboration works

磨いた技術が
作品の可能性を広げる

30年間、名古屋仏壇で磨き続けてきた漆塗りの技術をご評価いただき、作家・アーティスト・デザイナー、さまざまな分野の方と作品をつくっています。 私にとって異業種の方とのコラボレーションは、漆の新たな魅力に気づかせてくれる場であり、挑戦の場でもあります。ご相談いただいたみなさまからは作品や商品に新しい価値が生まれた、命が吹き込まれたと言ってくださいます。 ぜひ、私と一緒に新たな発見をしてみませんか?

“aikuchi”

Marc Newson × WOW
マークニューソンがデザインした日本刀

2015年 鞘と柄カバーの漆塗りを担当
https://www.w0w.co.jp/aikuchi/product.html

世界的なデザイナーが日本の文化や伝統を尊重しつつデザインしたセオリーにない日本刀。デザイナーの自由な発想にとても刺激を受けました。だからこそ漆塗りは誰が見ても文句を言えないような仕上がりを目指しています。世界へ発信するプロジェクトでしたので、漆を初めて見る方にもその美しさを伝えたいと思いました。急遽デザインの変更があり一からやり直したり、「aikuchi」のお披露目のオープニングレセプションに参加したりと、慌ただしくも記憶に残るプロジェクトとなりました。

SHIZUKU

Yota Kakuda × BLUEVOX!
三河発、新技法の超極薄漆器

2015年 漆が関わる制作部分を担当 制作口縁に漆だけの造形技法を使用
https://www.bluevox.tokyo/shizuku

飲み口は漆だけの構造体、中段から下方は木地に漆塗りというハイブリッド作品。ビジュアルデザインスタジオWOWならではの美しいイメージ映像が先にありました。治具に3Dプリンターを活用するなど全てが新しいチャレンジ。「限りなく工業製品に近い工芸品にしたい」という思いを受け、全体をすっきりと仕上げ、木地と漆地の連結部分を極限まで滑らかにするなど細部まで気を配り製作しています。試作品をお見せした時「ほぼ完璧」と言った時の嬉しそうな笑顔が忘れられません。

OW:

株式会社はせがわ × TIDS
“心して、押したくなる”

2019年 漆塗りを担当
https://ow-stamp.jp

艶、深い黒など、漆の魅力は多々ありますが、手触りや握り心地に改めて惹かれていた時に始まったコラボレーションでした。親指、人差し指、中指がそこに来ることが分かっていたような流線的なフォルムの印鑑です。漆を施すことで指先に吸い付くようになり、気持ちよさが指先から伝わるようにしています。見た目の美しさだけではなく、実用面での漆の魅力を実感したプロジェクトでした。

the Kurajo.First class

the Kurajo.First class × Hisayoshi Mito
4つの蔵元が作り出す辛口の日本酒

2020年
https://sakeraku.ocnk.net/page/952

日本酒をパーティーや特別なひと時を演出する飲み物にするプロジェクトです。日本酒が主役であることを念頭に置きながら、日本酒の文化を守ること、日本酒が注がれる時の華やかさを意識して塗っています。ガラスの瓶は一見均一な曲面に見えますが、艶のある漆を塗ると凹凸が見えてきてしまいます。漆を塗り重ね、研いで表面を整えることで、滑らかで美しい曲面に仕上げています。日本酒が大好きなので、お酒を注いでいる場面を想像しながら製作しました。

コラボレーションに関するお問い合わせはこちらよりお願い致します。